2023年春期アニメ「山田くんとLv999の恋をする」の特設サイト「山田キュンボタン」をご存知だろうか。
視聴者が山田くんにキュンとした瞬間にボタンを押す。
それを集計しグラフ化するという。
山田くんファンの皆様と一体感が生まれる最高の企画だ。
最もキュン数の多かった瞬間というのは「まあ、たしかにねー。」「あれはずるいわ。」となるシーンが多い。
しかし、2位や3位、はたまた最もキュンが少ないシーンというのがどんなシーンだったのか。
1話「これだからっ!ゲームする男なんて!!」の山田キュンボタンの結果がグラフが公開されているので、解説する。
1位:「大丈夫スカ?」
アニメ1話開始11分後にキュン数のピークが来ている。
どんなシーンか?
茜が元カレを追いかけて、山田くんとぶつかり転んでしまうも、山田くんが脱げた茜のヒールを拾って「大丈夫スカ」と声をかけるシーンだ。
まじで超イケメンだし、イケボ過ぎるし、神降臨ですわ。
1話からイケメンが溢れて、心臓が持たないな。
2位:放送開始初っ端冒頭のファミレス
1話開始直後の1分のキュン数が、2位となっている。
どんなシーンか?
放送開始冒頭、主人公の茜と彼氏さんがファミレスで別れ話をしているシーンだ。
どう考えてもキュンとしないし、山田くんが1mmも出てきていない。
茜がふられかけているちょっとした修羅場シーンでキュンがピークに達しているとしたら、そこでキュンとした人々はサイコパスかなにかだろう。
OP曲が始まり、山田くんの姿が
いや、別れ話シーンでキュンとするわけが無い。
「山田くんとLv.999の恋をする」では、開始冒頭40秒が経過して、OPテーマに入る。
OPテーマの前奏で、なんと山田くんが初お披露目している。
アニメ放送開始から1分以内だと、OPで2回、山田くんの姿を見ることができる。
- 高校のブレザー服にヘッドフォン、そしてアンニュイな流し目の山田くん
- ゲーミングチェアに座って、ヘッドセットを着けてゲームをプレイしている後ろ姿の山田くん
「山田くんとLv999の恋をする」を待ちわびた前のめりなファンのみなさんが、アニメ1話放送開始で山田くんの初登場にキュンが溢れてしまった状況だろう。
これしかないわ!!
推しキャラの初登場シーンは、「キターーーーーーーーー」ってなるもんね。
3位:「あんた、だれ?」
3話開始から12分後のキュン数が、3位。
どんなシーンか?
キュン数1位のシーンの1分後、茜と山田くんがぶつかり、山田くんが靴を拾った後のシーンだ。
茜が慌てて言い訳じみた謝罪をするも、1mmも興味や感情を出さない。と言うよりは、本当に興味や感情が湧かない山田くん。
そんな姿に、既視感があった茜が「山田?アフロの山田?」を声をかける。
山田くんが「….あんた、だれ?」と返答する。
山田くんと茜がリアルで初めて出会った瞬間のやり取りに対し、山田くんがあまりにもクール過ぎてキュンとした人が多かったのだろうか。
別の解釈:むしろこっちが本命?
別の解釈として、キュン数1位のシーンがあまりにもキュンすぎて、尾を引いてしまい、次の1分が経過してもキュンボタンが押され続けた結果という説だ。
むしろ、そっちの可能性の方が高い気がする。
あの「大丈夫スカ?」はガチで惚れてしまうよな。。。
ビリ:茜の部屋で桃子と元カレとの別れ際の様子を雑談
放送開始3分後のシーンでキュンが最も少なかった。
しかし、コアなファンというのはどんなシチュエーションでもキュンを見つけられるからこそコアなのだろう。
どんなシーンか?
茜のワンルームの部屋で、桃子に元カレとの別れ際の様子を伝えているシーンだ。
「うわ、しんど。。。こりゃ言葉もないわなぁ。。もう分かれて正解でしょ。」という桃子の言葉。
このシーンの何にキュンと来たのか、妄想を広げてみた。
①茜と桃子の友情
失恋に未練たれ流し女子と、サバサバ系女子の会話は、視聴者のみなさんの身近にもあるあるなシチュエーションではないでしょうか。
そんな2人に自分やまわりの人を照らし合わせて、なんだか改めて「山田くんとLv.999の恋をする」という作品の良さを感じ、アニメ化された今後の展開にテンションが上ってしまい、キュンボタンを押した説。
っぽいようで、ぽくない。
②桃子が茜を狙う百合展開
桃子は実は、茜のことを好いており、変な虫がつかないようにそれとなく誘導したり、サバサバ系を演じてぶっきらぼうな態度を取ってしまっている。
なんならワンチャン自分が茜を奪ってしまっても良いと考えつつも、そんな関係にもなる勇気なんかなく、午後の講義を言い訳にそそくさと部屋を出ていってしまったという。
そんな隠された百合展開を妄想し、キュンとしてしまった説。
なんかそれっぽい。
けど、「山田くんとLv.999の恋をする」のファン層は、そういうの望んでいないと思う。
③キュンボタンを押すタイミングを間違えた
これだな。
まあ、多分これだわ。
こうやって同じ作品を見ても、どこに感動して、どこにキュンとしたのかは、みんな違う。
現にグラフにそうやって現れており、それを見るだけでも楽しい。
さらには、その違いが何なのかを勝手に想像しても、その作品の新しい好きを発見することにつながる気がする。