「ダンジョン飯」のOPテーマ「Sleep Walking Orchestra」。
冒険のはじまりの時のようなワクワクと不安、ダンジョンの先に待っているなにかうまく言葉に表せないむずむずがきれいに歌われている。
「ダンジョン飯」OPテーマ「Sleep Walking Orchestra」BUMP OF CHICKEN
ダンジョンの先に待ち受けるもの、それは冒険者たちの「血肉」である。と言ってるように聞こえる。
「外から窓をくぐった光が床に作った最初の友達」とは「ダンジョン」のこと
弦楽器の軽快な伴奏で始まる前奏は、RPGのはじまりの街を彷彿させる。
外から窓をくぐった光が床に作った最初の友達
https://www.uta-net.com/song/347390/
空っぽの手を容易く取られて 連れ出されてから夢の中
Aメロの冒頭から、BUMP OF CHICKEN特有の深みの言葉で歌われる。
「外から窓をくぐった光が床に作った最初の友達」を、「影」と捉えることも、「陽だまり」と捉えることもできそうだ。
しかし、次のフレーズまで聞くと、おそらく「ダンジョン」を指しているのではないかと筆者は考える。
幾つかの普通が重なり合うと 時々そこには魔法が宿る
https://www.uta-net.com/song/347390/
あれは恐らく悪魔だった あれから醒めない夢の中
光が作り出した影がダンジョンを表すと、そこにに魔法が宿り、それが悪魔だったと表現してもおかしくない。
冒険者である自分は、ダンジョンに魅入られ、入り込んでいく。
醒めない夢のように。
感覚的だが、筆者はこの解釈で腹落ちした。
Sleep Walking=歩きながら眠る
曲名の「Sleep Walking Orchestra」とは、直訳すると「歩きながら眠るオーケストラ」だ。
ここまでの解釈を元にすると、ダンジョンに魅入られた冒険者は、寝ても覚めてもダンジョンを彷徨ってそうだ。
過酷で魅惑的なダンジョンの中で感じる「命=冒険」
サビに入り、冒険者がダンジョンに引き込まれていく様子と、命のやりとりが歌われる。
どうして体は生きたがるの 心に何を求めているの
https://www.uta-net.com/song/347390/
肺が吸い込んだ続きの世界 何度でも吐いた命の証
冒険者がダンジョンの先に何を求めているのか、どんな運命が待っているのか。
不安もちょっぴり、ワクワクの冒険が始まる!!
という気持ちにさせてくれる。
さあ今 鍵が廻る音 探し物が囁くよ
https://www.uta-net.com/song/347390/
赤い血が巡るその全てで 見えない糸を手繰り寄せて
一方で、「赤い血が巡るそのすべてで」には、血肉=つまり、食料を連想させられなくもない。
つまり、探しものとは、ダンジョンの中の「飯」なのかもしれない。