2023年春期アニメ「君は放課後インソムニア」。
各話のタイトルが実在する星の、ちょっと変わったあだ名になっている。
4話タイトル「天津甕星(あまつみかぼし)」も実在する星だ。
解説する。
天津甕星とは?
4話サブタイトルにもある通り、天津甕星とはずばり「金星」のことだ。
「天津甕星」とは、一般的には日本神話に登場する星の神の名前を指し、「天香香背男」「香香背男」等の別名もある。
文献上に出てくる「天津甕星」は、とりわけ強く輝く星である表現が数多く出てくることから、最も光の強い「金星」であると解釈されているようだ。
テレビ東京系列にて第4話「天津甕星」をご覧いただきありがとうございました!
— TVアニメ「君は放課後インソムニア」公式 (@kimisomu_anime) May 1, 2023
引き続き24:30からBSテレビ東京にて第4話がオンエア📺⚡️
地上波でご覧になった方はぜひ2周目を #君ソム でツイート💬しながらお楽しみください🎶https://t.co/Moh3qNM485 pic.twitter.com/MYNs8epIbG
金星
金星は、月に次いで夜空で2番目に明るい星だ。
このため、空に金星が上がっていれば非常に明るく光り輝いてるため、すぐに見つけることができるはずだ。
ただし、金星が見えるのは夕方の西の空か、明け方の東の空のどちらかだけだ。
これは、金星が太陽と地球の間の軌道を回る内惑星であることによるものだ。
内惑星は、ほとんどが太陽に被ってしまう位置関係となるため、見える時間が限られてしまう。
ちなみに、夕方に見える金星を宵の明星、明け方に見える金星は明けの明星と呼ぶ。
今夜の能登の星空です。
— 星の観察館「満天星」 (@man_ten_bo_shi) May 8, 2023
当館周辺では美しい星空が見えています。
一番明るい星は宵の明星"金星"です。
薄明終了前に撮影したので空が少し青みがかっています。
5月8~23日は午後8,9時頃に月明かりの影響がほぼありません。星空が見やすい時期です。
晴れた夜には少し星空を眺めてみましょう。 pic.twitter.com/p9N5L0rNIO
参考
天津甕星の解釈について
https://nagasaki-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=6237&file_id=18&file_no=1&nc_session=ugd5nebea3cf57jimqddbn2dp1
※国立情報学研究所PDFがダウンロードされます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%B4%A5%E7%94%95%E6%98%9F
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/07-topics01.html
https://www.astroarts.co.jp/special/2022venus/index-j.shtml
https://www.jaxa.jp/countdown/f17/overview/venus_j.html
https://starwalk.space/ja/news/discover-the-amazing-planet-venus
ふたりにとっての金星
4話では、中見と曲が「写真を撮る練習」と前置きをしつつ、花火大会を見る約束を取り付ける。
白丸先輩の部屋でのやり取りだが、これは完全に「デートの約束」だ。
中見も曲もお互いを意識し始め、お互いがお互いの「金星」になってきたことがはっきりしたエピソードだったと筆者は感じた。